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筑前織物さんから、オリジナルのデザインで博多織を織ってみませんか、と提案していただきました。

早速、デザインについて検討することになりました。

ツツジや梅、竹など様々な案が出る中、

自分たちの住む場所をもう一度見直してみよう、ということになりました。

自然豊かな福岡の後背部には背振山と油山という山々が連なっています。私たちの大学はその山の麓にあり、鳥が飛来します。なかでも「トンビ」は大学の応援歌にも歌われ、最寄駅のロゴにもなっています。

リュックにはトンビ柄がかっこいい!となりました。高く高く飛躍できるようにとの意味も込めてトンビを千鳥格子のようにした「トンビ格子柄」に決まりました。


 

一方、クラッチバック「恋する博多Obi」の方は、なかなかまとまりません。

他の文様も調べるうちに、昔から日本人に馴染みのある「梅」がいいのでは、という案がでてきました。

梅は春の初めに咲き人々に春の訪れを知らせてくれる花です。また恋する女の子の春の訪れも知らせてくれるという意味も込めています。

梅について調べていくうちに「梅結び」にたどり着きました。梅結びとは、お祝いごとに使われる縁起のいい水引の結び方の一つです。意味は「固く結ばれてほどけない」で、まさにぴったりです。

この「梅結び」にはどの博多織の柄を合わせるのがいいか考えました。博多織を代表する柄のひとつである「独鈷柄」がいいのでは、と考えました。独鈷柄は、心の悩みを振り払う法具を意匠化したものです。その伝統の力で女の子に勇気を与えてほしいとの意味を込め、「梅結び」と「独鈷柄」に決めました。

 

  

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