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わたしたちが考えたカバンが、はじめて形となって目の前に現れました。見た瞬間、思わずみんなで歓声をあげました。

サンプルですが、「お店で見る吉田カバン」とまったく変わりがありません。サンプルにも「魂」が込められているのを感じます。
 

「ファーストサンプルの修正点を1週間で報告ください」とのことなので、サンプルを何度も触りながら、話し合いです。
 

恋する博多Obi編
ファーストサンプル時には三つの修正をお願いすることになりました。

1)蓋デザインの変更
カバンデザインは、元々筒状でした。バックを開けるとすぐ荷物の出し入れができるようにするために、封筒のような形にしたいとお願いしました。

 

これについては、封筒の形ではフタがずれてしまい、博多織の柄もずれてしまう、との意見をいただき、そのまま筒状でいこうということになりました。


2)留め具の変更
スナップボタンではなくマグネットのボタンに変更。マグネットボタンにすることで開け閉めをより容易にすることができ、使いやすくするためです。


3)デニム生地の色合い
デニム生地の色合いをファーストサンプルよりも明るい生地にするということ。ファーストサンプルが黒色に近いデニムの色合いだったため、もう少し明るい色合いの方がデニムと認識しやすいのではないか、という理由でした。

私たちが普段イメージしているデニムの色合いに近い方が手に取りやすくなるのではないかと考えたからです。


⑷持ち紐の変更
ファーストサンプルの紐はカバンとは違う黒のナイロン素材でした。そこで、カバン本体と同じ綿素材にして、細い紐を縫製して作っていただけないかとお願いしました。

紐を同じ素材にして細くすることで、華奢で可愛くなるのではないかと確信しました。

博多Obiは生地の変更のみになるのでサードサンプルは作らずに商品の出来上がりを待つのみとなりました。
 

<結と織リュック>
1)背面のファスナーからリュック内部の荷物の出し入れを可能に。
立ったまま荷物を取り出せるようにしました。

2)リュック上部の取っ手の強度をあげる。
通勤通学でリュックを「からってる」と邪魔になるため、手に持つことがあります。手で持つときにも、重いリュックを提げることができるよう、耐久性を上げたいと考えました。


3)サイドのポケットを片方だけメッシュ生地に。
片方だけということで、ファッション性を求めました。

 

4)リュック、前ポケットのサイズ変更することです。

 

5)上部のフタの部分を小さく。
元々帽子入れにしようと考えていたのですが、ボリュームを抑えるために小物が入る程度にしました。

 

6)中蓋巾着をなくす。
フタをあけたら、荷物がすぐにさっと取り出せるよう、上部の巾着をなくしました。

 

7)芯材を2側面に。
元々は側部、底、背部4か所に入っていました。あまりに丈夫すぎるのでは、と考えました。使用しにくい芯材を底部と背部の2か所に変更。さらに底部の生地を丈夫な生地にして擦れて穴が開く恐れを考慮し強度をあげます。

 

以上の7つをお願いした結果、すべて改良していただけることになりました。


 

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